脊椎動物門 哺乳綱 食肉目 クマ科
ジャイアントパンダ
Ailuropoda malanoleuca
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分 布
中国南西部(四川省、陝西省、甘粛省など)
体長・体重
120〜150cm ・ 90〜100kg
【ジャイアントパンダ】
中国南西部(四川省など)、海抜2000〜3000mの湿度の高い竹林に棲息しています。オスもメスも普通、単独で暮らします。現在、野生のジャイアントパンダの棲息数は1000〜1500頭程と推定され、絶滅の危険が非常に高く、ワシントン条約で厳しく取引が制限されています。
外見はクマに似ていますが、歯や骨、消化器官などにアライグマに近い特徴が見られることから、かつてはその分類をめぐって、アライグマ科に属するのか、クマ科に属するのか、または独立したジャイアントパンダ科とするかで、烈しい論争が巻き起こりました。最近の研究では、遺伝子解析の結果、よりクマに近いことが判明し、現在では「クマ科」とするのが主流になりつつあります。
主食は笹、タケノコで、寝ているとき以外の1日の大半を食事に費やします。これは、ジャイアントパンダの祖先が雑食性だったため、胃腸などの消化器官が草食には完全に適応しておらず、そのため消化効率が非常に悪く、より多くの量を食べる必要があるからです。手の骨の一部が大きく発達しており、それを器用に利用することで、笹の茎を包むようにたぐり寄せることができます。この骨は「第6の指」と呼ばれることもあります。
ジャイアントパンダの繁殖期は年に1度、3月から5月にかけてで、受胎可能な期間はわずか数日であるため、繁殖がむずかしい動物です。さらに開発による棲息地の分断で、孤立した個体同士が出会う機会がとても少なくなったこと、また、胎児が未熟な状態で生まれてくるため、事故や病気で命を失う確率が高く、野生下での繁殖は危機的な状態となっています。
ジャイアントパンダは300万年前からすでに存在したとされており、「生きた化石」とも呼ばれています。臆病な性格で、天敵に会うとまず“逃げる”という方法をとり、また、木登りが得意で、いざという時は樹上へ回避することで、長い時を生き抜いてきました。高地の竹林でひっそりと生き延びてきた珍獣ジャイアントパンダ、しかし今、地上からその姿を消そうとしています。
(2006.4)
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