中国南西部、チベットなどの標高の高い森林に棲息しています。全身、黄金色の体毛に覆われ、太陽光を浴びるとまさに黄金のように輝く美しいサルです。
通常、オス1頭に複数のメス、子ザルからなる群れをつくります。顔の特徴はつぶれたような鼻と青白い肌が露出していることで、オスの唇の周囲にはイボ状の突起がいくつも現れ、これが立派であるほど強いオスの象徴になります。2000〜3000メートル級の高地に棲み、かなりの寒さにも耐えられ、霊長類の中でもっとも寒冷地に棲息している種のひとつです。
主に広葉樹の若葉を好み食べますが、他にも木の実や芽、樹皮、昆虫などの小動物を食べることもあります。季節によりこれらを求めて群れで移動します。
中国政府はジャイアントパンダに並んで、キンシコウを第一級の保護動物として扱い手厚く保護していますが、野生下での棲息数は1000頭を下回っているとも言われており、絶滅が心配されています。(2006.11) |