脊椎動物門 鳥綱 チドリ目 ウミスズメ科
エトピリカ
Lunda cirrhata
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分 布
北太平洋亜寒帯域、北海道東部、ユルリ島、モユルリ島
体 長
約39cm
【エトピリカ】
「エトピリカ」とは、アイヌ語で「美しい嘴(くちばし)」という意味で、その名が示すとおり、縦に平らで大きい特徴的な嘴を持つ海鳥です。
繁殖期には嘴が鮮やかなオレンジ色になり、眼の上から後方にかけてクリーム色の目立つ飾り羽ができます。顔はまるで白化粧をしたような純白の繁殖羽で覆われ、その美しい色合いから「花魁(オイラン)鳥」とも呼ばれています。北太平洋の亜寒帯域を中心に広く分布し、北方四島の色丹(しこたん)島、歯舞(はぼまい)諸島ではごく普通にみられます。日本では北海道東部の沿岸に生息していますが、かつては数千羽いたといわれている個体数は年々その数を減らし、現在では数十羽が確認されるのみとなり、国内の繁殖集団は今や絶滅の危機に瀕しています。そのため環境省の絶滅危惧IA類(CR)に指定されています。個体数減少の原因のひとつとして、潜水して餌を捕獲する性質から流し刺し網などの漁網による混獲での死亡が考えられています。
1年のほとんどを海洋上で群れをなして生活し、繁殖期以外は岸に近寄ることなく海に浮かんだり、飛んだりしています。魚類、軟体動物、甲殻類等を主食とし、潜水して餌を摂る際、翼を利用して推進し、脚を舵として、まるで飛翔しているように活発に活動します。繁殖期の5月〜7月には海に面した断崖や草地などの斜面に横穴を掘るなどして営巣し子育てをします。
(2004.8)
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