スズメほどの大きさの渡り鳥。繁殖期は中国東北部、朝鮮半島、ロシアなどで営巣・繁殖し、日本へは非繁殖期の10月〜11月頃やって来て、翌3月にかけて滞在します。明るく開けた場所を好み、農耕地や疎林、都市部の公園などでも頻繁にみることができる馴染み深い野鳥です。
雄(イラスト左)は顔が黒く、頭頂部から背中にかけて灰白色、胸から腹部にかけ鮮やかな橙色の羽毛に覆われています。雌(イラスト右)は全体的に灰褐色で腹部がやや橙色がかっています。雄雌ともに外側の尾羽が橙色、また風切羽の一部に白斑があります。
「ヒッ、ヒッ、ヒッ・・・」「カッ、カッ」という甲高い鳴き声が特徴です。
縄張り意識が強く、同種に対しては激しく攻撃を仕掛け、鏡に映った自分の姿に対しても威嚇する場面を目撃されることもあります。人間に対しては比較的警戒心が薄く、わりとすぐ側に降り立つ時もあり、野鳥撮影の愛好家の間では格好の被写体として親しまれています。(2007.2) |