中央アメリカの樹林に棲むアマガエルの仲間。
非常に特徴的な赤い目と、体側の青とクリーム色の縦縞模様、背面の鮮やかな黄緑色のコントラストが美しく、日本ではペットとしてたいへん人気の高いカエルです。
夜行性で、日中は木の高い場所で休んでおり、夜になると水辺へ降りてきて活動します。包接はまずオスがメスにしがみつき、メスはオスを背負ったまま水辺へ飛び込み、水分を十分補充した後、木の上へ移動し水辺の上に繁茂する葉の上に産卵します。これを繰り返し、いくつかの卵塊を産み落とします。通常、1つの卵塊の中に10〜20個程度の卵が入っています。孵化したオタマジャクシは下の水辺に落ち、そこで育ちます。
目立つ赤い目は、野生では外敵に狙われやすく危険なように思われますが、昼間は目を閉じ、オレンジ色の指先を持つ四肢も身体の内側にたたんでじっとしているので、意外なほど目立ちません。
以前は飼育のむずかしい種と言われていましたが、輸送技術の向上などに伴い、状態の良い個体が入荷するようになり飼いやすくなりました。(2005.9) |