赤や緑、黄などで彩られる色鮮やかなカエルです。その愛くるしい顔つきや多彩な模様、カラーバリエーションで日本ではペットガエルとして最も人気のある種です。
南米、アルゼンチンやウルグアイに棲息し、野生の個体は体の半分を土の中へ埋めて、目の前を通りすぎる獲物をじっと待ち、いざ動くものが視野に入ると大きな口を使って呑み込みます。繁殖は、乾期から雨期への変わり目のはげしいスコールの後に行われ、卵塊を作らずバラバラの状態で500〜1500個の卵を産みます。
飼育が比較的容易であることや愛嬌のある姿形から、ペットとして大変人気があり、近年では国内での繁殖個体も盛んに流通されるようになりました。近縁種のクランウェルツノガエルやアマゾンツノガエルとの交雑種が「ファンシーツノガエル」「ファンタジーツノガエル」といった呼び名で市場に出回ることもあります。ちなみに上のイラストは幼体のもので、成体はかなり貫録のある姿に成長します。(2004.9) |