日本に棲息するトンボの中では最大種。6月下旬〜9月下旬頃、平地から山地にいたるまでの広範囲で観察することができます。
光沢のある鮮やかなエメラルドグリーンの複眼、黒地に鮮明な黄色の縞条があるのが特徴です。
オスは一定のなわばりを持ち、いわゆる「トンボ道」と呼ばれる決まった順路をパトロール飛行します。自分のなわばりに他のオスがやってくると、追い掛け回し、翅で体当たりするなどして追い出します。そうしてなわばりを守り、メスがやってくるのを待つのです。メスの産卵管は長大であり、その産卵方法は独特で、水面に対し腹部先端の産卵管を垂直に突き刺し、土の中に卵を産み込みます。幼虫(ヤゴ)は茶褐色で体表に細かい毛が生えており、また頭部はやや角張っています。平地から山地の細流、水路、緩やかな流れの水底の泥や砂、落ち葉などの堆積物の下などで生活し、羽化まで2〜3年を要します。(2005.10) |