アメリカ合衆国アリゾナ州とユタ州にかけての狭い地域にのみ棲息する白い体色をしたカブトムシ。ヘラクレスオオカブトムシと近縁の種で、角の形状などに共通点をみることができます。
棲息地の環境は、荒涼とした大地がどこまでも続くような地域ですが、その中に点在するわずかな広葉樹林に棲息しています。生息域が狭く限られた地域にしかいませんが、棲息数が極端にすくないというわけではなく、発生のシーズン(7月〜10月)になると現地ではわりと普通に見ることができるカブトムシです。基本的に夜行性で日没とともに活動を始め、樹液などに集まります。また灯火にもよく集まり、ハイウェイ沿いのガソリンスタンドなどで夜間観察することができます。
乾燥した環境下では特徴的な乳白色の白い体色をしていますが、湿度が高い時や樹液を摂餌した後には体色が黒く変色します。これは近縁のヘラクレスオオカブトムシにもみられる特徴です。
日本ではペットとして人気が高く、主に人工的に繁殖(ブリード)された個体が専門店やペットショップなどで売られています。(2006.10) |