節足動物門 昆虫綱 半翅目 セミ科
アブラゼミ
Graptopsaltria nigrofuscata
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分 布
北海道、本州、四国、九州など
体 長
約53〜62mm
【アブラゼミ】
市街地の街路樹や公園の木などでもっとも普通に観察することのできるセミのひとつです。
翅が透明ではなく茶褐色であることが特徴で、これは2000種以上ともいわれる世界中のセミの仲間の中でもめずらしく、色のついた翅を持つ種は数種しかいません。
メスは太く頑丈な産卵管を枯れ枝などに刺し込んで産卵します。幼虫は発達した鎌状の前足で木の根沿いに穴を掘り、根に長い吻(口)を刺し樹液を吸って成長します。通常5〜6年、地中で過ごした後、約2週間の成虫期間を過ごします。羽化は普通、夜間行われます。宵の口、地上にはい出た幼虫は羽化に適当な場所に登ると羽化を開始します。鋭い爪を葉や木の幹、枝などに突き立てると、背中の部分が縦に裂け、白色の成虫が顔を出します。のけ反るような姿勢でゆっくりと体、足を抜き、やがて腹部を抜いた後、ぶらさがるようにして体が固まるのをじっと待ちます。
夏の風物詩といってもよい特徴的な鳴き声は、メスを誘うためのものです。アブラゼミの腹部を明かりに透かして見るとほとんど空洞であることがわかります。これは腹部の発達した発音筋と共鳴室によって音を拡張させ、より遠くのメスへアピールするために進化した機関であると考えられます。
(2007.4)
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