ゾウカブトムシの仲間は、北アメリカ南部から南アメリカにかけて15種棲息しています。ヤヌス、アクタエオン、マルス、ギアス、アヌビス・・・、これらの名前は古代ギリシャ神話に由来するものです。世界最重量級のカブトムシとして有名ですが、実はその大半は日本産カブトムシよりもさらに小型種であり、大型になるエレファスやアクタエオン、マルスは、中米から南米アマゾンのジャングルに棲息しています。
エレファスゾウカブトムシ(和名:ゾウカブトムシ)は、ゾウカブトの中でも特に大型になる種で、世界最重量の名に相応しいゾウカブトムシの代表格です。 全身やや光沢のある黒色で、背面全体は黄褐色の被毛に覆われています。前胸背板中央がコブ状に盛り上がっていることも特徴のひとつです。また、前足が意外なほど長く、これは本種が野生下では果実を好む性質があり、細い枝などにつかまるのに都合がよいためと言われています。迫力ある外見とは裏腹に、性格はたいへんおとなしく、それほど活発に活動する種ではありません。(2006.4) |