アフリカ大陸中部、コンゴ盆地周辺に棲息する、一属一種のクワガタムシ。
非常に特徴的なのが、漆黒のボディに漆(うるし)を塗ったような、艶やかなその外見です。
外界からの刺激に対し、まるで携帯電話のバイブレーション機能のように、「ブーン」と身体を震わせて威嚇します。さらに、かなわないとみるや、電光石火「死んだふり」でやり過ごそうとします。
人工繁殖がむずかしい種で、その方法は確立されていません。また、原産国では内戦が絶えず、外務省のHPでも退避勧告されている(2005.6現在)程の危険な地帯であり、棲息地へ調査にはいることは非常に危険をともないます。そのため、タランドゥスオオツヤクワガタの研究は遅々として進まず、今なお謎の多いクワガタです。
とりまく環境がこういった状況のため、入手は困難であり、そのためか日本ではたいへん人気がある種です。高価にもかかわらず、ショップなどに入荷後はすぐに売り切れてしまうことが多いようです。(2005.6) |