節足動物門 昆虫綱 ハチ目 スズメバチ科
オオスズメバチ
Vespa mandarinia japonica
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分布(日本)
北海道、本州、四国、九州
体 長
約38〜44mm(女王)
【オオスズメバチ】
スズメバチの仲間では世界最大種。主に地中や樹の洞など、人目にはつきにくい場所に最大で1m以上にもなる巣をつくります。
非常に攻撃性が強く、うかつに巣に近寄ると襲撃されます。その毒性も強力で、体質にもよりますが人によっては1匹に刺されただけでもショック死することがあります。黒くて動くものを標的として襲う習性があり、これはクマなどに巣を荒らされることがあるために身についたと考えられています。しかし一説には、古くからハチの幼虫や蛹を良質なタンパク源として食用してきた、アジア人の髪や瞳の色が黒いことからきているとも言われています。
オオスズメバチは肉食で、主にカナブンや昆虫の幼虫などを捕らえます。ミツバチや時には同じスズメバチの仲間であるキイロスズメバチの巣などを集団で襲撃することもあります。特に外来種であるセイヨウミツバチにとってオオスズメバチは恐ろしい天敵であり、本来の生息地にスズメバチの仲間がいないことから、巣を襲うオオスズメバチへの対抗手段を身に付けておらず、わずか数十匹のオオスズメバチに10000匹にもなるコロニーをせん滅されてしまうこともあります。
秋、新たに誕生したオオスズメバチの新女王は、この時期のみ発生する雄と交尾し、そのまま朽木などで越冬します。翌年の5月頃、単独で巣づくりをはじめ、多くの働きバチを産んだ後は巣の拡張や幼虫の世話はそれらのハチにまかせ、自分は産卵に専念します。夏から秋にかけ巣は巨大になり、それにともない攻撃性もさらに増します。
(2005.2)
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